002.モデルハウスで急須の撮影

2020年9月後半の平日。晴れ渡った森のすみかに、藤総製陶所さんの四日市萬古焼が集合しました。トータルアシストプランの撮影を担当している松原さんと私が、ともに広告・広報のお手伝いをしている四日市萬古焼の老舗、藤総製陶所さん。森のすみかモデルハウスをお借りして、秋冬の新商品の撮影です。
この日のファーストカットは冒頭の一枚。
カラフルでかわいい、急須・湯呑みを大胆に並べたイメージ。二階のリビングテーブルに並べた焼物たちを、三階ロフトから狙います。撮影に参加していただいた藤総製陶所の藤井社長、野呂さんをはじめ、スタッフみんなで微調整を重ねながら、じっくりゆっくり撮影していきます。それぞれの色合いやカタチ・雰囲気を観察しては全体のバランスを調整する作業は、楽しみながら、悩みながら。松原さんとの撮影はいつもこんな感じです。

今回ご紹介している藤総製陶所は、明治四十年に起業され昭和三十三年に二代目藤井総太郎さんが有限会社藤総製陶所を設立した老舗。急須をはじめ軽量食器や土鍋、ご飯釜などを製造しています。百年を超える伝統の中で培ってきた技術力と、お客様の暮らしに寄り添った商品を探求し続ける会社です。
四代目の藤井健司社長と新商品撮影の打ち合わせを進める中で、森のすみかをお借りして撮影できたらいいなあと思いつき、藤総製陶所さん・トータルアシストプランさんが、ともに四日市を拠点にされ、その技術に誇りを持ち、お客様ファーストの姿勢であること、そしてモデルハウスの雰囲気、その立地が今回のロケ地の決め手になりました。

商品のフォルムを意識した撮影や、実際にお茶を淹れながらの撮影など、アイデアを出し合いながら撮影を進めていき、あっという間に午後に突入。
本当によく晴れた日で、ふと見ると伊勢平野がとっても美しいのです。いっそのこと伊勢平野をバックに撮りたいなあと松原さんにお願いして、この日のベストショット(個人的にですが)が生まれました。
森のすみかベランダの手すりに並べた急須たちは、かわいいフォルムがそのまま笑っているような、喜んでいるような、勝手に想像して楽しみました。

夕方前にはトータルアシストプランの堤さんが森のすみかに到着。藤井社長みずからが、その場で焙じて淹れる「ほうじ茶」をいただきつつ撮影を進めます。茶道で免状を持つ堤さんも、藤総さんの急須や湯呑みに興味津々の中、撮影終了となりました。
今日もがんばったと、あんまり現場では役に立たない私も、満足な撮影になりました。
この日撮影した写真たちは、藤総製陶所さんの広告・広報に活用される予定です。いい場所でいい素材を撮影することは、この後、印刷物などのデザイン担当を担当する私にとって、大きな力になり、美しいグラフィックに仕上げなければと気を引き締めることになります。

今回の撮影で大切にしたのは、心地よい空間であること。自由な雰囲気であること。余裕のある時間設定の三つ。関わる人々が気持ちよく仕事をできることは、ものづくりに直接は関係ないかもしれないけれど、伝えるという意思を持った自分にとって、とても大切なこと。焼物作りも、家づくりも、撮影も、そしてデザイン仕事も同じことだなあと、ますます実感した日になりました。


今回ご紹介した、藤総製陶所さんのwebサイトはこちらから。
https://fujisou-s.jp
ご興味のある皆様、ぜひ手にとっていただきたい品々です。

森のすみかは、本来のモデルハウスとして稼働中。
見学は随時受付中ですので、ご希望の方は、お気軽にトータルアシストプランTEL059-361-1616までお問い合わせください。モデルハウスはもちろん、素晴らしい眺望も是非ご覧ください。

写真提供:松原豊(office369番地) 文章:橋本純司(橋本デザイン室・一期堂)