優しい日が差し込み、ひっそりと佇む小さな日本家屋。一歩玄関に足を踏み入れるとひろびろとした洗い出しの玄関土間に、ヒノキの一枚板の式台が迎えてくれます。用途を限定しすぎないこのおおらかな玄関に、お孫さんの秘密基地になりそうなロフト、タイル壁の使い勝手のよさそうなキッチン。
自然素材を生かす職人さんの手仕事と、最新設備でこの家屋を再生したことで、文化や手仕事の技術が後世に残されていきます。
木造伝統工法 古民家再生
1F 54.35㎡ + 2F 17.67㎡ = 72.02㎡
築64年 / 断熱工事あり / 耐震補強工事あり / 家族構成:大人1人
敷地内に家族が住んでおり、こちらの家屋に高齢の母が引っ越してこれるようにとの想定をしての改修でした。 耐震強度の向上のため、モイスという呼吸する構造板を外壁下に貼り、スタイロで外張り断熱をしています。外壁は杉板の板張りで、家屋の正面の南面は陰影の美しい’ささらこ下見板張り’にし、道路に面した東面は’横張り桟打ち’に、北・西面は‘縦張り´と真行草を感じる張り分けとしています。 またキッチン横の格子状の仕切りは‘面格子パネル’という耐震補強の一部です。
改修前の写真です