つし2階の家‐ゆるやか階段で日々の運動を取り入れる家-

2階の書斎と、リビングの大きな窓から望むのは田園風景と御在所の山々。
住まい手は80代のご夫妻。移りゆく景色を眺めながら、心をまっさらにしてくつろぐ、ゆったりとした時間が流れます。リビングにはご夫婦でいままで旅をしてきた思い出の品を飾るための家具をしつらえ、友人たちとのお茶の時間にも楽しい話題を添えます。 

基本データ

木造在来軸組工法
1F 84.2㎡ + 2F 35.93㎡ = 120.13㎡
耐震等級3 / 家族構成:大人2人

はじめは平屋をご希望されていましたが、平屋だとご希望のお部屋が全部とれないこともあり、ゆるやか階段を使っての2階建ての計画に。高齢者の身体的衰えを日々の生活習慣で低減するという発想に共感してくださり、毎日の洗濯物をあえて2階に干すプランとし、暮らしの中での安全な階段昇降運動を取り入れていく計画となりました。一般的な住宅は14段の階段(1段あたり約21cm)のところ、ゆるやか階段では18段を推奨しており1段あたり4.5cmも低くすることができます。こちらのお宅はさらにゆるやかな25段(1段あたり11.5cm)に。住まわれてから奥様も楽しんで昇り降りをしていると伝えてくださいました。構造材に地元のヒノキを使用しており、床は節の少ない部分の杉材を使用。2階の書斎の中央柱は、6角形のヒノキの大黒柱です。

pagetop