—注文住宅で間取や仕様を決める方法-vol.5
木造でプランを始める場合に私は、910㎜(半間)グリッドのプラン用紙を使います。静岡県の大井川辺りから以北では、グリッド(半間)何故か909㎜で1㎜の誤差があります。
写真のこんなんです。お気に入りだったこのタイプは廃盤でこれが最後の一冊です。
代わりを探していて最近ようやく見つけたのがこのタイプです。参考にしてください。
最近でこそ1000㎜グリッドで計画し建てられることも珍しくなくなりましたが、それは何故か?木造住宅(特に国産材)の場合は、工事金額にも係わってきますので、簡単に解説します。
木造住宅は、メーターの単位が日本に入ってくる前からありました。
メーターの前は、尺貫法で計測されて建てられていたわけです。
一般庶民に木材を使った住宅が普及し始めると木材を製材し販売することが、商いとなりはじめ(材木で財を築く材木問屋登場です(笑)住宅も木材も規格寸法が決まることで効率的で大量に上手く流通発展しました。
そんな時代背景の中で建物は、半間グリットの910㎜(関東では909㎜)で計画し施工されるようになり、材木も山からの運搬効率を鑑み、山中で10尺(≒3,030㎜)13尺(≒3,939㎜)20尺(≒6,060㎜)で切って運ばれ、製材されるようになりました。
製材所では、その寸法に加工されるように効率化機械化されて、大量に流通し始め、規格品としてもほぼ統一されました。
国産で無垢の木材は、未だにこの習慣のまま金額等の設定もされています。なのでこの寸法だと材料が無駄になりにくいので、結果的に無駄な出費をしないので、やはり私は尺貫法の尺寸で住宅を設計します。
何で令和の時代に、メートルやセンチ、ミリじゃないの?という疑問の中、ご理解いただければ幸いです。
プラン用紙だけで長くなってしまいました(>_<)
次回は(お待たせしました)プランニングのエスキース編です。