家づくりコラム②なんといっても間取り
間取りが家づくりの根幹です
間取とは一体何でしょうか。
家の中での人の動きを「動線」といいます。この動線を考えることによって、
個人の生活スタイルや家族間のコミニュケーションの度合いが変わります。
例えば、動線によって個人の動き方や家族間の関係が良くなったり、
悪くなったりすることもあるのです。
その動線を決めるのが間取であり、コミュニケーションそのものといえるのです。
もう一つ大切なことは、この世に同じ個人、家族はなく、また同じ土地もないということです。
間取りは家族に合わせ、土地に合わせて作るのが基本です。
どれだけ間取づくりに時間をかけられるかが、家づくりの大きな分かれ道となります。
時間をかければかけるほど、家族(住む人)が幸せになる家づくりになると
私は信じています。
ぜひ家づくりの根幹である間取りづくりに時間を使ってください。
私にとっての家づくりの哲学を教えていただいた冨田先生は著書の中で、こんなことを書いています。
住宅における幸福の条件は、要約すると、次の5項目になります
一、心身ともに健康であること
二、安心で平和な家庭であること
三、豊かな家計をたもつ家庭であること
四、子供の躾ができ、子孫が繫栄する家庭であること
五、毎日が快適なたのしい生活のおくれる家庭であること
『幸福をもたらす住宅の条件』1985年 冨田辰雄
もう40年近く前の本になるので、現代では子供のいる生活スタイル以外にも多様なスタイルがありますが、間取りづくりの際にもこの条件(子供のいない家づくりは4を除いて)に立ち返って、参考にしていただけましたら幸いです。