理想の階段の科学的根拠2/3
建設相建築研究室で、東大卒で静岡文化芸術大学名誉教授の古関敏先生が1986年に
「階段使用時の安全性確保に関する研究~特に住宅階段を対象として」
と言う論文を書かれていたのです。
そこには、いろんな実験データから結論が導かれていました。
階段の一段当たりの踏面蹴上げ寸法を変えた場合について、
下降の際に階段に載る足の寸法を計測することにより安全必要とされている最低限の踏面寸法は、
ほぼ210ミリメートルであるとの結果が得られた。
さらに、同じく下降時に段板に加えられる動的な荷重と、
踏面蹴上げ寸法との関係から、手摺りなどの利用を前提としない場合には
最大限許容し得る蹴上げ寸法は、ほぼ180ミリメートルであることを見出した。