家づくりコラム⑳新築とリフォームの分岐点
私は一級建築士として住宅を設計している他に、三重県の耐震診断の仕事もしています。
今までに1,100件を超える住宅の耐震診断をしています。
昭和56(1981)年以前に建てられた木造住宅は、現在の耐震基準に当てはめると、
ほとんどのリフォーム(&リノベーション)検討物件は基礎工事で不適格になります。
地盤が強い場合は、リフォームでも耐震性が改善されますが、そのケースは少数です。
リフォームのメリットは、家を新しく建て替えるより費用が抑えられること。
いくらお金があってもリフォームの予算の上限は、建て替え予算時の3分の2とし、
残りの使用年数とその建物への思い入れ等を含めて考え、
リフォームにするか?新築にするか?を判断してください。
最新の傾向で「リフォーム達人」方式というのがあり、安価で済む耐震リフォームも
県で推奨されるようになりました。TAPでは4名が認定者です。
詳しくは、三重県のホームページでご確認ください。
三重県住まい支援班HP→ https://www.pref.mie.lg.jp/JUTAKU/HP/45084031384.htm
又、昔づくりの民家(伝統建築)の寿命(償却)の目安は、80年というデータがあります。
参考になればと存じます。