家づくりコラム㉓ゆるやか階段の根拠
理想の階段の科学的根拠
建設相建築研究室で、東大卒で静岡文化芸術大学名誉教授の古関敏先生が1986年に
「階段使用時の安全性確保に関する研究~特に住宅階段を対象として」
そこには、いろんな実験データから結論が導かれていました。
と言う論文を書かれていたのです。
つまり手すりのない階段の場合1段あたりの高さ18センチ以下にすると安全性があがるということ。
通常規格品の14段の階段ですと、1段の高さが21センチになります。
階段を18段にすると、1段の高さが16.5センチなのでゆるやか階段は家庭内での事故を減らしてくれます。
上記の研究は今後の日本を、活力ある高齢化社会にするためになされていた研究ではないのかと思えてきました。
一般ユーザーのあなたから住宅階段の基準を変えていくための人間工学研究は、
37年前の1986年に建設省(現国交省)建築研究所で行われていたのです。
是非、頑なな建築屋さん、大工さん、設計士さんに、自信をもってゆるやか階段を
発注しようではありませんか(^^♪
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住まいの設計・計画 | | 2024.11.19