家づくりコラム㉔階段の形
学生の頃から(前記のように建築科生は)何気なくこの法則で間取りづくりをしている我々技術者は、
この階段づくりの法則のことを当然のこととして設計し階段勾配が決まります。
そして一般の方も、見聞きしたプランやそのような技術者の話を聞いて、
毎日使う階段にもかかわらず(市役所や病院よりも急なのに)それが普通と思ってしまうのです。
では、階段の上がり方にはどんな形があるのでしょうか?
下画像(私個人の見解ですが)に安全であろうと思われる順に示します。
これだけでも頭に入れていただくと、こと住宅の階段に関しては、
プロに負けないようになれます。周り階段のない踊り場があることで、もし階段で滑ってしまっても落ちる距離が短くてすみます。
吹き抜けにつく階段などもも手すりが最小限のオープンなものがかっこいいですが、実際、お子様などには危ないものもありますので、安全性を第一に、第二にデザインで考えましょう。
周り階段の踏面が3角形になる部分も踏み外してしまう危険性が上がる部分ですので注意しましょう。