階段について、建築屋は勘違いしている!4/5
その時の話は「私は足が悪いので、どこへ行っても階段が一番嫌いです」で始まりました。
講義の続きは、こうです。
でもあるとき、どうしても福井県の高台にあるお寺に参らなければならなくなったんです。
付き合いもあってどうしても避けられない。
前にある何百段はあろう階段を意を決して上り始めました。
しかし話をしながら階段を上っていくと、知らない間に無理なく到着していたんです。
不思議に思って振り返ると「こんなとこよく登ったなあ」という感じでした。
そして、その時は深く考えずに「なんでだろう?」とずっと考えていたのです。
そしてある時気づいたのです。勾配が緩やかだったからだと・・。
「足の悪い私でも勾配が緩ければ、負担を感じることなく階段を利用できるんだ」と語っておられました。
「これだ!」と思いました。